画面サイズとUIスケールの話

デスクトップだと基本96DPIで良いのだけれど、タブレットになると話がややこしい。そこで実際今存在する種々のパネルサイズ・解像度ではどのくらいのUIスケールが適切なのか、例によって皮算用的な計算をしてみた。

計算方法

パネルDPIからOSDPIにそのまま変換…は出来ない。何故ならデバイスのサイズによって目の距離が違うから。例えば15.6型のFWXGAパネルはUIスケール100%で使うけれど、10.1型のFWXGAパネルでもUIスケール100%で使う。15.6型は机に置いて使うから眼が遠いけれど、10.1型はタブレット型で目が近いからこれでも100%スケールでいけてしまう。

その差を補正するにはどうしたら良いかという話。大抵の場合は目の距離とパネルのサイズを考えて云々するのだけれど、今回は適当に大きさでクラス分けして、使用スタイルに合わせた定数(=f)をかけて仮想のDPI(=DPI’)を出し、それでOSDPIを考えるようにした。だって同じような大きさのは使用スタイルが同じと考えられるし、例えば11.6型と12.2型で目の距離が違うってのもおかしい話でしょう?眼の距離(fに比例)は画面サイズではなく使用スタイルで決められるべき。その方がより現実を表せる気がするし。

%UI SizeはOSDPI/DPI’*100で算出。100より大きければUIは大きく、小さければUIは小さく見える。100が理想。

Virtual Res.は100%スケール時に相当する解像度を表示。作業領域の目安になる。なお小数点以下は四捨五入した。(見づらいので…)

結果

DPI f DPI’ OSDPI %UI Size Virtual Res.
9.7 inch (2048*1536) 264 0.67 176.82 168 95.01 1170*878
10.1 inch (1368*768) 155 104.07 96 92.24 1368*768
10.1 inch (1280*800) 149 100.13 96 95.87 1280*800
10.1 inch (1920*1200) 224 150.20 144 95.87 1280*800
10.1 inch (2560*1600) 299 200.26 192 95.87 1280*800
10.6 inch (1920*1080) 208 139.24 144 103.42 1280*720
10.8 inch (1920*1280) 214 143.15 144 100.59 1280*853
11.6 inch (1920*1080) 190 0.72 136.73 144 105.32 1280*720
12.0 inch (2160*1440) 216 155.76 144 92.45 1440*960
12.2 inch (1920*1200) 186 133.62 144 107.77 1280*800
12.3 inch (2736*1824) 267 192.48 192 99.75 1368*912
15.6 inch (1366*768) 100 0.85 85.39 96 112.43 1366*768
15.6 inch (1920*1080) 141 120.03 120 99.97 1536*864
23.0 inch (1920*1080) 96 1.00 95.78 96 100.23 1920*1080

f = 0.67群

使い方としてはタブレットそのもの。机の上に置くにしてもちょっと屈まないと画面が小さいかも。f値はSurface 3に合わせた。

WXGA→WUXGA→WQXGAの流れは綺麗に96→144→196になってる。まあそうなる様に解像度を決めてるから当たり前なんだけれど。10.1型FWXGA1は使った感じタッチにはギリギリのUIサイズ。92%だからまあ大体イメージを反映出来てるかな。WXGA系統も95%だから似たようなサイズ。問題はこれらから外れる9.7インチと10.6インチ、10.8インチ。

9.7インチはこのままだと175%スケール相当になってしまう。実は175%スケールってのはあんまり良くなくて、対応したリソースが含まれてないUWPアプリが殆どかと思う。かといって200%だとUIが108%サイズになりでか過ぎて画面狭い、150%だとUIが85%となり小さすぎてタッチ困難となり、どうにも帯に短し襷に長しな感じ。Teclast X98 ProやOnda V919 Air CHなんかはこのサイズだけれど、こう見るとちょっと微妙な選択肢に見える。

10.6インチと10.8インチはDPIに大差なく、150%スケールでWXGA群よりも少し大きめにUIが表示される感じか。先に言った通り10.1型FWXGAの100%スケールでタッチには限界のサイズなので、ちょっと余裕があって良い大きさになるかも。この2サイズはどちらもSurface発のサイズだし、やっぱりよく考えられてるなあと思う。

f = 0.72群

Ultrabookの一番小さい手によく使われたサイズ。このサイズになると机の上に置くか、膝の上に置くかすることになると思う。常時手持ちはちょいと辛い大きさ(重さ)。f値はSurface Pro 4に合わせた。

11.6型はちょーっと大き目に表示される感じ。かといって次サイズはUIが87%サイズになって小さすぎるし。タッチ用途には大きくて困ることは無いので、案外悪くないのかも。ただしアス比16:9で正直タブには向いてない。作業領域の縦720はあまりにも厳しい。本なんて絶対読めない2

最近幅を利かせている12.0型の2160*1440パネル(=Surface Pro3のやつ)は150%スケールでも行けるとは思うけど、目が遠い場合3ちょっとUIが小さく感じるかも?イメージとしては10.1型FWXGAと同じサイズ感か。けどそこで損してる分、実は作業領域でSurface Pro4を上回っている。悪くないね。

12.2型は逆に150%だとかなり大き目(108%)にUIが表示される。かといって125%だと90%となりかなり小さ目に表示される。11.6型よりもサイズが大きいせいで振れ幅も大きいんだな。どっちを選択するか、非常に微妙。多少小さくても良いなら125%で画面を広く使った方が幸せになれる気がする。作業領域も1536*960となり、縦がSurface Pro3と同等になっていい感じ。一方150%だと10.1型FWXGAと作業領域が同じ程度ということに…。うーん微妙。どっちが良いかなあ。

12.3型は基準としたSurface Pro 4のもの。作業領域の横幅はFWXGAと同等4。狭いと思う?でもよく考えたら他の機種は軒並み横1280相当。全然狭くない。

ちなみに、一律0.67で計算すると

DPI f DPI’ OSDPI %UI Size Virtual Res.
11.6 inch (1920*1080) 190 0.67 127.24 120 94.31 1536*864
12.0 inch (2160*1440) 216 144.94 144 99.35 1440*960
12.2 inch (1920*1200) 186 124.34 120 96.51 1536*960
12.3 inch (2736*1824) 267 179.12 192 107.19 1368*912

Surface Pro3が基準っぽくなる。(というか同DPIに合わせてSurface Pro3やSurface 3が作られたんだろうけれど。)11.6FHDや12.2WUXGAは120DPIでいいじゃんみたいな雰囲気。作業領域広くなるし、実サイズでT100TAよりUI大きいからタッチはクリアだし。

一方Surface Pro4は中途半端な結果。まあ元DPIが9.7QXGAと殆ど同じだから当たり前か。ちなみにOSDPIを168に下げてもUIは93%5なので、どっちに振っても7%離れる。のだけれど、前述のとおりこのスケールは非推奨。192DPIで使うのがやはり正解。

f = 0.85群

まあどうでも良いんですけれど、いわゆるB4ノートサイズ。持ってるので入れた。

15.6型WXGAのUIがデカいと思ってた人、その通り、めっちゃデカい。

15.6型FHDだと100%は辛い。まあ目を寄せれば見えるし、実際自分も長らく100%スケールで使ってきたけど。Win10になってから125%固定にして、やっぱこっちの方が快適だなあって印象。ただクラシックなアプリはボケるのが難点。

まとめ

以上の考察はSurfaceが正義との前提の下なので一応。Surface Pro 4のサイズが最良とは限らんからね。まあよく考えてあのサイズになったんだろうからやっぱりSurfaceが正義だと思うけど。

注目すべきはやっぱり9.7インチと12.2インチかなあ。9.7がWindowsのスケール的に微妙であるのは盲点だった。150%と200%だけ間が空いてるのでこの辺にスケールされちゃうとやっぱりダメね。

12.2は…うーん。125%で実用出来そうなら悪くないかもしれないけどなあ。物理サイズでT100TAより大きいなら結構いけるのかも。Teclast X5 ProなんかはKaby Lake搭載で期待が持てるし、試してみても良いかもしれん。

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